コンサルティング実績

 中小企業向けの経営コンサルティングは、売上拡大に向けた「マ-ケティング」、企業の体質強化の「財務会計(管理会計)」、人材活性化に向けた「人事・労務管理」が要になります。

 

 ドラッカーの言葉に「企業の目的は顧客創造」――とあります。その言霊を踏まえ、AMPの経営コンサルティングの実績をご紹介しましょう。

【事例1】心に響く販促企画・感動体験の創出で売上1.5倍

地場のホームセンター小売店(売上規模3億~5億)

 「地域密着型ホームセンター」の販売促進の開発に社内プロジェクトチ-ムとともに取り組みました。具体的には、チラシ折り込みによる販促を脱皮し、地域住民参加型の販促へ転換。①地域住民の出会いの場づくり②地域の特産品ブランドのPR③暮らし応援フェアを前面に打ち出しました。

 販促企画の5つの成果

  ①パラパラの来店が「行列のできる来店」に。

  ②モノの来場記念品が「心に響く贈り物」に。

  ③商品購入満足にプラス「イベント参加による感動体験」へ。

  ④結果として、過去5年間の最高売上の1.5倍の目標売上高を達成。

  ⑤勝機を読む販促企画のノウハウの確立と共有化による販促生産性の向上。

行列のできるイベント会場
行列のできるイベント会場
最高に賑わう店内
最高に賑わう店内

【事例2】御用聞きから提案営業への転換で8千万円のヒット商品に

洋・和菓子製造小売業(売上規模70億)

 当時、クライアントは菓子製造小売業として、約60店舗展開していました。売上拡大に向けて「B to B」の部署を立ち上げ、売上も伸びていましたが、一服感もあり、PB・OEMの新たなチャネルづくりが重要課題となっていました。

 

 そこで新しいチャネルとして、全国展開している外食チェーンのデザ-トメニュ-に洋菓子・和菓子を販売することを提案しましたが、3つの理由で却下されました。一つ目は、すでに営業マン・役員クラスが訪問して断られている。二つ目には、価格が折り合わない。三つ目は、年に1~2回の商談なのでリスクが大きすぎる。といったものでした。

 

 それを聞いて私は、クライアントの営業スタイルが、洋菓子のサンプルを持参するだけの御用聞き営業になっているのではないかと直感的に判断しました。得意先の用事や注文などを聞くだけでは、「ダメ営業」に終始してしまいます。

 

 御用聞き営業にしても重要なことは、徹底して得意先を知り尽くし、顧客の抱えている要望や問題点を深く理解し、問題解決の提案営業へつなげることです。それが、得意先の真の信頼を勝ち取ることにつながると考えています。

 

 そこで社内プロジェクトを立ち上げ、御用聞き営業からマーケティング型提案営業への転換を図りました。市場調査を行い、外食産業のデザ-ト需要、商品の動向や競合等を把握。次に、タ-ゲット企業の業績や店舗等の分析を行い、タ-ゲット企業に寄り添った「商品企画」と「試作品受容性調査」等を用意して、提案営業に臨みました。

※イメ-ジ
※イメ-ジ

 その甲斐もあり、新メニュ-の社内品評会に出品ができ、幸運にも競合他社10社の中で「第1位」に選ばれたのです。成果としても、1個280円のフルーツケーキ1年間で8千万円を稼ぎ出し、「貢献度No.1」の優れた商品として育てることができました。

 

 経営コンサルティング活動を通じて、マ-ケティング型営業パ-ソンの育成、新チャネル開発手法の確立およびヒット商品開発による売上高への貢献等が実現できたことは、コンサルタント冥利に尽きました。 

【事例3】街のでんきやさんグル-プの復活、V字回復の成功!

家電商品小売店グル-プ(売上規模10億)

 平成不況「失われた10年」とも言われた時期、売上高もじり貧傾向にあり危機感を募らせた某家電メ-カ-の販売会社の本部長から「V字回復作戦」のご依頼を受けました。

 

 そこで、AMP独自の「成長戦略と顧客づくりシステム」のノウハウを、メーカー系列店である「地域家電専門店(街の電気屋さん)」向けにカスタマイズし、「456V字回復作戦(※2004年~2006年の意味)」と銘打って、テストマ-ケティングと3年間にわたる実務コンサルティングを実践しました。

 

 成果として3年後には、以下の売上高推移グラフのとおりV字回復を遂げることができました。

※前提条件:2001年~2003年は過去の売上高実績の期間。2004年~2006年は「456V字回復作戦」実施期間。


所感

 経営コンサルタントの仕事は、「答えのない仕事」だともいわれています。経営の課題は、まず問題点を洗い出し「根本原因」を追究する中で、解決策が見えてくるものです。原因と結果の「因果関係」を見極める思考法が重要で、経営コンサルタントに求められる必要なスキル・能力でもあります。

 

 クライアントの抱える経営課題の解決策は、「社員の手の中」にあるとよく言われています。中小企業の経営問題の解決には、トップ自らプロジェクトを立ち上げ、問題点解決のメンバ-を選抜し、「答えのない問題点に挑む気概」が必要です。その準備が整い、経営コンサルタントとプロジェクトチ-ムが一体となって事に当たれば「難問の正答」にたどり着くまでの道筋が見えてくるものです。

 

 コンサルティング実績の中でご紹介した事例はすべて「社内プロジェクトメンバ-」が解決したストーリーです。中小企業のトップの方、幹部の方々が、自社の「企業の持続成長」「財務体質の強化」「働き方改革の対応」などの重要課題を解決するべく社内プロジェクトチ-ムを立ち上げ、積極果敢に挑まれることを、コンサルタントとして切望いたします。